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2006年5月28日 (日)

地域密着型スポーツクラブへの道

テレビ朝日5/28「マザー物語」は、五輪で得点王を取り、引退試合には5万のファンを集めたという日本サッカー界の怪物:釜本さんだった。

京都のガキ大将として育った釜本さんをサッカーの道に進むように尽力したのが、亡きお母様だったとのこと。

その釜本さんより先輩、現Jリーグキャプテン:川渕さんは今から46年前にドイツへ留学した際に、クラブチームの在り方を目の当たりにしてショックを受けたそうだ。

日本にはまだ無かった芝のグラウンドを一つのクラブチームが8面持ち、そこで子供達が指導を受けている環境を見て「100年は日本は追いつけないだろうな」と思ったそうだ。

欧米のクラブチームはトップにプロチームを据え、サテライトや、ジュニアなどの下部チームを持ち、地元と密着し、スポーツ振興の役割を担っている。

日本でも5年前に以下の構想が発表されている。

(1) 国民の誰もが、それぞれの体力や年齢、技術、興味・目的に応じて、
  いつでもどこでもいつまでもスポーツに親しむことができる
  生涯スポーツ社会を実現する。

(2) その目標として、できるかぎり早期に、
  成人の週1回以上のスポーツ実施率が2人に1人(50パーセント)
  となることを目指す。

2010年(平成22年)までに、全国の各市区町村において
 少なくとも1つは総合型地域スポーツクラブを育成する。

1993年5月に始まったJリーグは、4年目には人気にかげりがみえてしまい、当初1試合平均2万人の観客が半減してしまった。それによりスポンサー離れの機運が生まれ、清水は負債20億円というニュースになり、フリューゲルスの合併に至った。

合併の原因は、経営が圧迫されながらも選手の年俸を据え置いたりした不健全さだった。

そういう時代を経て、後発の「ヴァンフォーレ甲府」が取り組んだのは「サポートカンパニー制度」だった。

地元企業を回り、小額広告(看板)に支出できない小さな商店にも協力をして頂くために現物支給をして頂くいうアィディアで、社長自らが商店などを回り頭を下げたそうだ。

 ・ユニフォームの無料クリーニング
 ・売れ残りパンの支給
 ・健康ランドの年間無料利用
 ・氷の支給
 ・チケットのまとめ買い

など200を超える企業がこの制度に賛同し、結果的には支援とは別に自前でチケットを購入して試合に応援に行くという地元民のチーム愛を生んだそうだ。

こういった地元の絶大なる応援は、2001年の最下位(観客1500人)から2005年には3位まで上がり、J1との入れ替え戦に勝利するまでの原動力となった。
まさに地域密着型スポーツクラブの典型的な成功事例と言える!

サッカーに比べ、バスケットは抱える選手の数も少ないがゆえに年俸合計が莫大な金額になるのはまだ先と思われるが、各バスケプロチームは甲府のような努力をお手本にして、経営力の向上と地元密着度の高揚を獲得し、バスケシーンを盛り上げて欲しい。

今回のネタは、NHK教育テレビ4/15「知るを楽しむ この人この世界」の川渕さんの全6回のうち5回目の放送にて得た情報である。

Jリーグはサポーターを悲しませる「クラブ消滅」を二度と起こさないための経営委員会を構成し、各チームの経営状態を透明化した上で監査する仕組みを実現している。

これは、

 『クラブは企業だけのものではない。地域サポーター皆のもの』

という理念を再認識しての固い信念のもとにチェアマン指針として打ち出したものだ。

是非バスケットリーグにおいても、サポートカンパニー制度経営委員会のような仕組みを検討・実現していって欲しい。

地域密着型スポーツクラブとしての実質的な活動を広げていって欲しい。

ミニバス対象のクリニックだけでは地域には密着できない。子供対象だけではなく、バスケに興味のなかった大人に大して何かを訴求する必要があるのではないだろうか?

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コメント

中谷さんのご指摘部分は、おそらくこの部分でしょうか?
リーグ運営の勉強はしっかりしましたが、各チームは株式界者として興行権も渡していますので、独自のやり方を展開したのがファーストシーズンだと思います。だから、必要に応じて甲府のようなやり方をセカンドシーズン以降では検討が必要ではないか、ということです。

http://www.bj-league.com/bj/html/other/history.html

●04年3月26日 勉強会スタート
プロリーグ設立研究会に弁護士、大学教授などの専門家が加わり、具体的なプロ化プランの構築が始まる。
ロングビーチジャム球団社長スティーブ・チェイス氏を招いてマイナーリーグのチーム運営についての勉強会を行う。

投稿: kawashiman | 2006年6月 5日 (月) 01時08分

国内にも見本となることがあるんですね。私もヴァンホーレについてテレビで見た記憶がありますが、はっきりと覚えていませんでした。
この記事を読ませてもらってところどころ思い出しました。
確かbjはさまざまな国、スポーツから経営手段を学んで実践していたような。
サポートカンパニー制度、なるほど~。

投稿: 中谷 | 2006年6月 2日 (金) 22時09分

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