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2006年7月28日 (金)

世界選手権クリニックにブロンコス

bjリーグ・サイトのニュースにバスケ世界選手権の文字を見つけた。

7月29日(土)にさいたま市記念総合体育館で開催されます「2006年FIBAバスケットボール世界選手権開催記念フレッシュミニバスケットボールクリニック」に埼玉ブロンコスのヘッドコーチ、選手が講師として参加致します。

主催:2006年FIBAバスケットボール世界選手権組織委員会

この組織委員会はJABBAの下部組織であるため、少々ビックリした次第・・・

調べてみると埼玉県 総務部 国際スポーツ大会室が、企画したようである。
http://saitama.jabba-net.com/freshclinic05.htm

埼玉県としては地域と密着して活動しているブロンコスを選んだということである。

JABBAとbjの接点が見えてきた、かも、、、

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2006年7月23日 (日)

佐古の目で見たキリンカップ第三戦

前日の敗戦からどれだけ巻き返しができるのか注目の第3戦。

スカパーで佐古賢一選手の解説で生放送だったが
用事があって出掛けたため、本日録画観戦。
佐古選手のコメントを中心に見ていこうと思う。


◆2Q終盤の佐古コメント

<1>山田のインサイドにボールが入ると囲まれるので
   外の空いているところにさばくことで
   ボールの動きを大きくしたい

<2>1対1からの攻めが続くとマズイので
   バランスを取ってからパスを回して
   攻めた方がいい

<3>イランはキャッチングシュートが多い。
   逆にインサイドに入ったボールに
   イランディフェンスが過敏に反応する点を
   意識して選手の間で情報交換して欲しい


◆前半終えてのコメント

 佐古「自分達のミスが邪魔している」

  ・これは、1対1にはしらずに自重しろ、の意味でしょう
 
 (ターンオーバー 14-8 のスタッツを見て)
 佐古「引き離すべき時にミスがでている」

 佐古「勝負所で重要なのは気持ち。
  コートで急にやることを変えろというのは無理。
  今までやってきたものを表現することを忘れずに」

  ・代表の自覚を持って、かつ平常心でいけ!
   という意味の応援メッセージだろう


◇ハーフタイムショー
 ばっどバツ丸 と バツ丸ダンサーズ
 これは子連れの観客の多かった越谷でやるべきだった…


◇午前中のクリニックについて
 佐古選手/外山さんが指導
 ・バスケを楽しむこと
 ・一人でも練習できるドリルを紹介した

  とのこと。「ノックダウン」をしている様子を映像紹介
  ※ノックダウンは本館ブログを参照のこと
    http://blogs.yahoo.co.jp/kawashiman7200/33129957.html 

◆3Q
2本連続スリーを決めた川村が今度は、左45度でパスを受けるが撃てず、パスを返すのかと思いきや、ガラッと空いたスペースを見るやドライブインを決める。
ジェリコ監督はガッツポーズと、川村に親指を立てて「Good!」シグナルを送る。
カウントワンスローを撃つ前の川村の表情が 「俺が代表のエースだ!」と言っているように見えた。
このプレーと雰囲気がチームに波を呼んだ。
その後の公輔・古田のブロックを生み、公輔のダンクを演出できた。このブロック時に川村もゴール下に入って
果敢にブロックに飛んでいた姿があった。
2戦に折茂がよくDFリバウンドに飛んでいた光景といい、シューターが身を呈してプローする姿が回りを活気づけた!


◆3Q残り40秒くらい
網野がドリブルカットされ、相手速攻を追い掛けシュートファウルを取られた。ジェリコ監督もすぐタイムアウトを取り、網野に激しく注意した。
佐古コメントにあった無理に1対1を仕掛けたシチュエーションだが、実際にはもともとトップにマッチアップするハズのディフェンスがさがっていて、到底抜けそうもないところに突っ込み、そのディフェンスの目の前でドリブルを
突くという初歩的なミスだった、、、

前半残り1:12の節政のパスミスもそうだった(東芝の試合でも一本くらいやらかすのだが)、日本選手は全体を見渡す視野が狭いのと、パスが弱い。不用意なバウンズパスなどがいくつか見られた。


◆4Q
 残り5分 佐古コメント
 「中にボールが入っても竹内なんか攻める気がない。
  これを見てイランのディフェンスが外に出てしまう」

  ・第2戦のレポートに書かせてもらったが
   それに比べれば攻め気は見られたと思っていたが、
   佐古の目にはまだそれが無いと映るのだと知った。
   第2戦に比べてパスが回るようになったので、いいかと
   思ったが、基本的な部分は変わってはいないのだ。
   2Q途中の佐古コメントにあった
   「普段の力しか出せない」が物語るのは
   ハビットスポーツの辛いところなのだろう。


◆試合終了
佐古「心がけ次第で変わることを選手がわかって欲しい」

佐古「20のターンオーバーは多すぎる。10くらいに抑えればもっと点差がついた試合だったハズ」

ジェリコ「広島で奇跡を起こす!」


試合後のインタビューで五十嵐がこう答えていたようだ。『ここではいつもフォーメーションを組んで、速攻をださずに』
http://www.s-move.jp/basketballwc2006/item_11544.html
この消極的な感覚を無くさない限り、使ってもらえないし、第2戦のようなゲームになってしまうということを百戦錬磨の佐古が指摘していた訳だが、残りの日数でこのギャップが埋まるのだろうか。
柏木はファイティングスピリットを前面に出して、いいプレーを繰り出した。
網野/折茂がポイントゲッターとして定着しそうだし、公輔が安定感を見せた。
公輔はイラン13番の10リバウンドを抜く12リバウンドというのは頼もしい。
ボーダーラインにある山田は持ち味を十分発揮した。2戦で代わりに使われた伊藤もいいものを出せた。攻め気を増し、ミスを無くすことがロスター入りのポイントだろう。
プレイングタイムを貰えなかった、伊藤/譲次と、モモカンを食らって交代した柏木が気になる。

さぁ次は、キリンインターナショナルだ!

<スカパー放送予定のお知らせ>

「世界選手権ゾーン予選レビュー」
 8/1〜17 [ch182]
  アメリカ大陸 4〜8日
  ヨーロッパ大陸 9〜14日

「世界バスケ スペシャル座談会」
 8/4 19:00-21:00
 倉石平/小野秀二/塚本清彦

Vfsh0177
今日手に入れた自治くじ「世界バスケ」版


<余談>
「バスケ、バスケ、世界バスケ」というナレーションは同じで富士山にダンクするCMバージョン。
どうみてもダンクに見えないし、ボールの掴み方が不気味だ・・・PR下手には参る。

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キリンカップ in 越谷総合体育館

ようやく日本代表チームを生観戦だ。

5時半開場直後に到着し、長蛇の列。駐車場に入れる前に同行者を車から降ろし列に並んでもらったので、すんなり入れる。

各販売ブースが烏合の衆と化していたため、長身を活かし上から商品を覗き込みザッとチェックしながらアリーナに入場。自由席なので、なにはともあれベストポジションの確保が優先だ。
日本ベンチに一番近い所を選び、最前列だと選手が邪魔で見えないので、6〜7段目に陣取った。

予定より大きく遅れて到着したため、フリースローのエントリーはあきらめ、日本代表デカユニフォームに、応援メッセージを書きに行った。遠くから「どうもありがとうございました、これでメッセージの書き込みは終了しま〜す!」の声にダッシュ!
ユニフォームは畳み掛けられていた。「え〜っ!」というのに反応して頂き、「じゃ、ちょっとだけ」とペンを渡してもらい、右裾に「bestをつくせ! kawashiman.」と書き終えると、『あ、日刊スポーツにメッセージ書いてましたよね?」と声を掛けられる。「ハイ!」「みましたヨ」とやりとりの後に、ユニフォームは畳まれていった。

 ◇日刊スポーツ:バスケット世界選手権「日本代表応援メッセージ」
  http://www.nikkansports.com/sports/basket/japan/top-japan.html

1時間前ながら、ず〜っとシューティングを続ける代表チームを見ながらも、年長グループと中堅グループにスッパリ分かれている所に違和感(?)を感じた・・・

一端全選手が控え室にさがり、正式に選手入場し、アップ開始。と同時に、正式なベンチの後ろに用意されたスタッフ用のベンチの列に大西/朝山/山田が座る。第一戦では山田の代わりに佐藤が選手登録から外れていた。朝山のアグレッシブなプレーを見たかったなぁ、、、と背中を眺める。

Japan


さて、国歌斉唱を済ませ、いよいよゲーム!

1Q>
スタートが節政/川村/桜井/公輔/伊藤だ。

早々にセツがトップからツーを決める、幸先がいい。
小気味良く、川村がスリーを2本狙うも入らず、会場にため息、、、

終わり間際に柏木がパスフェイクを入れてのドライブインを決める。
チーム全般にパスする相手を探す様子が多く見られた中で、一瞬の隙を突いたナイスプレー!

ここまでの感想として、イランの超幅広の体格をしたビッグマンがおしなべてゴール下のポジション取りが早く、フリーになった瞬間にパスがそこに通り得点というケースが続いた。
また、この体格で明示的なスクリーンを仕掛けるのだが、本当に壁があるように見える。日本のガード陣は相手ガードのペネトレイトに付いていきながらも、この壁をうまくかわしていくのは凄いフットワークだ。
しかし、イランのガードはジャンプシュートに飛んでからのパスさばきを多用し、それはドライブインに突っ込んでからも同様にジャンプしてミラクルかつ確実なパスを切る。
こういったプレーに対して体の大きなビッグマンが合わせるクイックな動きが染みついているので、面白いように得点していた。

2Q>
残り5分頃に網野からゴール横の古田へアリウープパスかというプレーがあった。キャッチするのでやっとだったが、すぐに折茂が左側から合わせてカットインしゴール。

残り2分半で譲次のナイスリバウンドから、バランスを崩して前を行く柏木へセンターラインにワンバウンドするパスが通り、折茂レィアップ!
折茂は本当に左からのカットインが好きだ。この得点シーンで柏木に2つ目のアシストが付くが譲次のパスがナイスプレーだ。この試合唯一の「速攻」らしい展開だった。

そして、残り1:28。大声援の中、五十嵐がコートイン。
なるほど、3000(?)のキャパをほぼ満席にした観衆が望んだものはこの時なのかと改めて確認できた。まさに第一戦のレポートで読んだ通りだ。

3Q>
クォーターの繋ぎは、前のクォーターの5人が中心にスタートする方式で流れを変えない選手起用だ。スタートは五十嵐/折茂/公輔/古田だ。

開始2分位してトレーナーに川村がボールを要求。ボールを手に馴染ませるためのシューターの工夫だが、残り2分までコートに入れず。

残り6:34で初めてコートに入った佐藤が、3:23に、スクリーン後にハイポスト位置でパスを受け、すぐにパスフェィクからのドライブインし、カウントワンスロー。
シュートをする最後の瞬間まで力強く、いいプレーだった。

残り2:27に、五十嵐がルーズボールを追った瞬間に笛が鳴る。心配そうに審判の方を振り返った顔が、この試合の笛レベルを物語った。考えられないシチュエーションで日本ファウルの笛が多かったからだ。選手やジェリコの態度を見ると、1戦目とは違う吹き方なのだろう。
この時は敵ファウルで五十嵐はフリースローを2本気持ちよく決めた。そして直後の残り2:13に最大の見せ場を作った。五十嵐のスティールから、網野へパスを決めダンク炸裂! 
42-49と点差7に縮め、反撃開始のノロシだ!!

ところが、この後5連続得点を許してクォーターを終える訳だが、特に目立ったバッドな面の象徴的なプレーがあった。残り1分位に、ついさっきいいプレーをした佐藤が同じシチュエーションで、トップ側に体も視線も向けてパス相手を探した。まったくゴールを狙う姿勢を見せなかった。
「ボール回し」の仕方としてピックアンドロールから、PFかCのスクリーナーがそのままハイポストに上がりパスを受けて、45度のガードかローポストへのパスを狙うパターンを多用していた。
形にこだわり過ぎて、佐藤のようなプレーをしては、敵に「このタイミングでシュートはない」と教えているように感じた。これは一番良くない結果だ。マッチアップがきつく、撃てるチャンスが少ない中でも「狙う」ことで、かわす可能性を見いだすことができるのに、チャンスを捨ててしまっては得点する可能性はどんどん減っていく。

手元のメモでは2Qが終わる前に、このシチュエーションについて「ダブルチームされハイポストからパスが出せない」とある。2次展開としてのバリエーションがないので、ディフェンスもセオリー通りに潰しにきているだけなのだが、いかんせんデカイ!タイトじゃなくても、二方をデカイのに囲まれることで視野がゼロになってしまっているようにさえ見えた。

4Q>
スタートから五十嵐が入っていたが、審判と噛み合ない。ターンオーバーそしてファウルと空回り、1分で柏木に交代。
直後に柏木は川村のスリーを演出し、さらに2連続スティールで盛り上がるが、点数はその前の45-57に自身のフリースロー1本を加えただけに終わる。
こうなると会場全体が落胆の色を隠せなくなってくる・・・

点数がそのまま動かないまま残り6:48に川村に代えて五十嵐投入!全てを彼に任せるぞといった雰囲気がでて、会場もかたずを飲む。
この時、他のメンバーは柏木/網野/公輔/古田。しかし、この後46-57から残り3:17に五十嵐がコートを出るまでに53-60と詰めるも、ここから先は不穏な笛が鳴り続け、会場を後にする人が増え始めた。

残り2:11、桜井のレィアップが決まると同時にディフェンスが吹っ飛ぶ。笛が鳴り、カウント&チャージング(オフェンスファウル)のジェクチャー。この判定に猛口撃したジェリコがテクニカルファウル。
計4本のフリースローときたもんだ。6点差に詰めた状況での珍事(?)はすっかりゲームを興ざめたものにしてしまった。

【総評】
イランは、体格は凄いが、身体能力が抜群な選手もいる訳ではないがために、個人技でゴリゴリ攻めるのではなく、確実にパスを繋いで、チャンスをどんどん広げていくゲームメークをする点では、練習相手としては本当にいい相手だったと思う。

日本は、ミドル/ロング・シュートがまったく入らず、レィアップでの得点に頼る印象。結果的に50%のシュート成功率をもたらし、悪くはなかった。が、イランが55%を記録したことで点差を生んだ。
ボール回しを意識せずに、ゴールを狙う気持ちをもっと強く表して、隙を突くことで、持ち味のアジリティを発揮し、第3戦に臨んで欲しい。

越谷にファンがこれだけ集まったのは、五十嵐らのテレビの露出の成果もあるだろう。
代々木も盛り上がって、気持ちよく本番を迎えて欲しい。

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2006年7月20日 (木)

社会人がスポーツを継続できる場の創造と存続

高校・大学・プロを出た社会人が硬球で野球をする場がないこと、またプロ野球の球団再編や実業団チームの廃部が続く状況を受けて結成された茨城ゴールデンゴールズ(以下GG)。

元プロ野球選手を多数コーチに招いたこともあってか、「実況パワフルプロ野球」ゲームではGGチームでも遊べるようになり、チームの人気は高揚したと言える。また、今年は全国のクラブチームと対戦する大会を控えている。

 ※いかにたくさんのお客さんにエンターティメントを
  楽しんでもらったのかがわかる
  水戸:くろばね商店会のGG応援サイトに見つけたGGの写真
 

公式野球による子供への野球教室なども念頭に、野球普及のために大道芸人を演じた欽ちゃんが、テレビ取材に答えた「野球好きだけど、、やめるヨ」というセリフは、皮肉にも行き場をなくして競技を離れることを決めたスポーツプレーヤー達の代弁のように聞こえ、本当に寂しさ・やるせなさが伝わった。

GGは、去年の9月には全日本クラブ野球選手権で「NOMOベースボールクラブ」と対戦し惜敗した。

野茂はアメリカ独立リーグの球団を買収するなど、野球の普及には熱心だ。日米通算200勝達成で「05年度 朝日スポーツ賞」を受賞し、そのスピーチの壇上で、「賞をあげる方も、あげる責任というか、今後そのスポーツを、その競技を考えていただければいいなと思います」と語り、スポーツマスコミなどを批判しつつ希望を述べた

地域によっては「リトルリーグ」組織があるが、たしかに社会人は実業団などが主たる野球を「やる」場なのだろう。

調べてみると、『義務教育を終了した方であれば男女を問わずだれでも競技者登録をすることが可能で、都市対抗やクラブ選手権をはじめとするJABA日本野球連盟公式大会に参加できる』とし、JABAはクラブチームでのプレーを推奨しているようだ。

 JABA:「クラブ野球の仲間を広げよう
 

こうしてみると、サッカーも野球も、トップである協会がきちんと競技普及のために尽力しているのがよくわかる。

いづれにしても、「やる」人にとってのメジャースポーツでも、社会人になった後の競技活動継続の場を提供してスポーツプレーヤーを「ささえる」続けることが重要になってきている。未来の子供のためにも、その芽をつぶすことなく育てて欲しいものだ。

育てるのはプレーヤーであり、ファンであり、地域だ。GGは、地域に根ざし、多くのファンを生み、プロアマ球界の間に風を通したのだから、次の一歩を踏み出すことを許容・熱望されるだろうと考えたい。

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2006年7月18日 (火)

バスケットボール界の今後の展開~スポーツの楽しみ方(その三)

前回に続き、スポーツの楽しみ方の3ポイントの最後について考える。

◆3◆ 「ささえる」こととしての「やる」ための場の提供

○バスケットを「やる」ための選択肢

トップクラスの選手が、高校・大学進学時にいくつかスポーツ推薦の可能性がある以外は入学した学校の部活でプレーするくらいしか選択肢はないだろう。

サッカーは、少し進んでいて小学生レベルから「サッカークラブ」という組織があり、クラブ大会がある。勝ち上がると海外へ行くチャンスがあるという仕組みだ。そして、クラブの中にはJリーグ傘下のクラブもあって、ジュニアユースなどを経て、Jリーグへと上がる仕掛けまでができている。


高校・大学を卒業した後は、東大に入るくらいの狭き門だ。最近でこそバスケ専門学校ができて、英語とバスケ留学や技術を教える場ができているが、こちらも定員があるという意味では狭き門と言える。

 ◇ミニバスケット
 ↓
 ◇学校(小中高は部活・大学はサークルや同好会など)
 ↓
 ◇専門学校/クラブチーム/企業(実業団、日本リーグ、JBL)/プロ

それゆえに、バスケットを「やる」場を提供する工夫が「ささえる」力となってきている。ただし、ほとんどが有料になっているという意味では「ささえる」側も投資をしていたり、それ以外の関連事業において利益を得ていないがために都度の運営協力人件費(実際は交通費だけだったり…)に回すために都度の徴収となっている。致し方ない情勢ではあるが、気ままに誰でも参加できる環境にまではなっていないのが現状である。

 ◆公園・校庭
 ◆公営体育館
 ◆コート貸し 
 ◆フリー参加可能な各種大会 
 ◆クリニック・スクール 
 ◆スポーツクラブ
 ◆トライアウト
 

○スポーツを楽しむスタイルの在り方

ヨーロッパのスポーツクラブは、中学校の学区に一つくらいづつ存在し、全ての参加者がプレーできるようにチームの人数、チームの数を調整し、試合では皆がプレーする環境を常に与えられ、個々がプレーした感想を言い合う反省会の場・時間をまた「楽しむ」そうです。

日本にこんな場はあるでしょうか?勝った、負けた、だけに一喜一憂し、本来分析すべき戦術的な因果関係を酒の肴にしているでしょうか?「まぁまぁ、それはまたコートの上で・・・」と話をさえぎったりしてないでしょうか?

ドイツ:ブンデスリーガなどの有名チームも、サッカー以外にバレー、ハンドボール、ホッケー、テニス、バスケといった競技を楽しめるスポーツクラブとして地域住民が月3000円程度で、全てのクラブ施設を使い、スポーツを楽しむ環境が提供されているのだそうです。

プレーを体験したことで技術的・人間的な成長するためにクラブハウスで情報交換をすることを楽しむためにスポーツクラブに入り、子供からおじいちゃんになるまでそこを拠点とし、拠り所としているのがヨーロッパタイプのスポーツクラブなのです。

こういった状況を知り、スポーツを「やる」とは練習・試合・宴会・議論・成長が過程であり、それらをトータルでどれだけ楽しめたか結果ではないだろうかと考えるようになった。そしてさらに技術レベルや試合結果は関係無く、スポーツを通して自分の成長に自分が気付き自分が喜びを得られるから楽しいと感じられる『場』が必要じゃないかと考えている。

ちなみに、成長には個人差があり、皆一緒という「体育」的な画一性は必要ない。それぞれの成長を尊重することで個別の楽しみ方が生まれるということを大切にしたい。

わたし自身、中学まで野球をやっていた。そして、部活は辞めたけど、野球を「やる」ことや「みる」ことは今でも好きだ。部活を辞めるとそのスポーツ競技との接点あるいはそのスポーツを「やる」ことが限りなくゼロになってしまう。
スポーツを愛するものにとってこの構図は、文化的に遅れていると感じるし、あまりにも情けない、嘆かわしい・・・そして、変えたい!と強く願うのである。

○総合型地域スポーツクラブを進める計画

長くスポーツを「やる」場として、総合型地域スポーツクラブを創ることが、成長を「ささえる」ことに適しているとわかった。実は国が、この動きを推奨する「スポーツ振興基本計画」を2000年9月に当時の文部省が発表している。

参考:
 
スポーツ振興基本計画の在り方について - 豊かなスポーツ環境を目指して -(保健体育審議会  答申)

次回は、総合型地域スポーツクラブの具体的な導入策を念頭に、アマチュアリズムとプロフェッショナルの比較とは別の観点で、「企業スポーツ」と「プロスポーツ」の比較をしておきたい。

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2006年7月17日 (月)

オープン・マインド

Open your arms 翼を広げて Jouney

この曲は古いが、メロディの綺麗なバラードで心に残る曲だ。
残念ながら iTMS には置いていない・・・どうしても欲しいのだが。

Open mind というタイトルをつけたが、情報リテラシというか、公開することの大切さについて書き留めておこうと思う。

日本の豊かな食文化の礎を築いた帝国ホテルの元総料理長・村上信夫さん(故人)の半生を描く「人生はフルコース」というNHKドラマを観た。

帝国ホテルに昭和14年に入った信太郎(劇中の主人公名)が、16年には徴兵され、戦後2年して帰国した後に帝国ホテルに戻り、進駐軍のためだけに料理を作り続ける。29年に、フランス留学に行き3年。戻ると新館料理長を任され、北欧で視察したバイキング形式でフランス料理を出すように指示される。(おそらく日本で最初と思われる)バイキング形式が好評を得たところで、「きょうの料理」へのレギュラ出演を打診される。

当時まだ一般には手の入らない食材を戦前から手にして帝国ホテルで料理していた信太郎にとって、日本全国どこでも手に入る食材を使ってのフランス料理(と言ってもハンバーグやら、ポテトグラタンやら・・・)のノウハウを紹介したことで、全国の視聴者から感謝の手紙が届くようになった。

手紙の内容に感動し、20年近い修行で会得した技術や「レシピ」を公開することに疑問を抱いていた信太郎だったが、公開することでフランス料理の普及に手応えを覚えるようになる。

新館料理長として、それまでコックは個人が味・技術を工夫し覚えていくという調理場の常識を変え、新館ではレシピ通りに作るように自分のレシピをノートに書き連ね、その通りに誰もが作れるようになるように指示をだした。料理人本来の使命である「おいしい料理を作り、一人でも多くの人を幸せにする」ことを全うするためだと説明する。
そのためには個人だけで技術を隠しもっても意味がなく、より広く公開するべきだとした。

そしてまた、部下を殴ることを禁止し、暴力におびえてせっかく志した料理のをあきらめることをさせてはいけないと唱えた。

開いた心で、技術を共有し、根本的な普及を願う姿は、例えばbjリーグの「週刊バスケットボール教室」ではないだろうか?
手先のアップ映像で、シュートやドリブルの基本からちょっとした応用まで解説をしている。これまで無料で、これだけ詳細な指導を映像で見せる場はなかったのではないだろうか?
実地で見せてもらうのもいいが、アップや、スローというのは非常にいい教材だと思う。

オープン・マインドがあれば、どこまで公開できて、どこから先は個人の鍛錬や工夫を要するものなのかを自ずと取捨選択できるはずである。

これは、指導者の情報共有についても言える。
随分前にアメリカの有名なNCAAコーチは、自分で築き上げた戦術を詳しく解説する本を出しているではないか!

基本的なことのクリニックを10歳前後の初心者にレクチャすることも大事だろう。しかし、本気で底辺拡大を目指すならば中級者や指導者に有益な技術指導がいかに重要なのか、またどうすれば全国に普及しやすくなり、そしていかにしてバスケを文化として定着させられるかのケーススタディとして、フランス料理の普及をみた。

とてもとても参考になるのではないだろうか?

心を開き、高いレベルまで技術共有すべきであり、エンデバーといったトップクラスのみの教育による全日本の強化だけを謳うようでは、実際に全国的に裾野からのレベルアップは望めないのである。根本的な見直しが必要ではないだろうか?

村上さんのことばに

「美味しい料理は永遠に絶えない人生の悦びである」

というのがあるそうです。

「楽しいバスケは永遠に絶えない人生の悦びである」

と頂きたいと思う。

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2006年7月16日 (日)

バスケットボール界の今後の展開~スポーツの楽しみ方(その二)

前回スポーツの楽しみ方を分類した中から、3つのポイントに絞って詳細を見ていく。

 <1>現地会場で観戦
 <2>試合結果
 <3>「やる」ための場の提供

◆1◆ 現地会場で観戦

単なる先輩の追っかけだった女の子5人組が「ファイト!ファイト!さつ高!」と応援するだけで、会場の同校応援者を巻き込み、コートの中の負傷したキャプテンを勇気付け、残り15秒で3点差まで追い上げるまでの原動力となった。

最後には相手高のチアリーディングから5人組がエールを貰い、最後の試合を終えた先輩キャプテンはチームを引き連れ、5人組が率いる応援席に対し「すばらしい応援ありがとうございました」と礼をした。

応援することで試合に参加できることを知り、そこにチアダンスを「やる」という夢を見つけた『ダンドリ。』の主人公:要(かなめ)。

バスケをやってると聞いて見たドラマだが、単純ながらもスポーツを「ささえる」ことの楽しさを表現したシーンだった。

思い起こすと、こういう応援をしてもらった覚えがない・・・。

日本の場合は、体育館に観覧席が無いに等しく、「みる」スペースが提供されていないのである。
また、部活は個人の参加活動であり、学校を代表していると学校側に認められるのは、県大会以上に勝ち上がった場合のみではないだろうか?
強くて勝つから応援するのだろうか?ましてや全国大会出場となると、授業を中断して強制応援だったりする・・・捉え方によっては応援の意味が違うように思えることも事実である。

『ダンドリ。』の要のように、最後の試合で先輩に錦を飾って欲しいという想いを込めて、現地応援に行くのではないだろうか?例えそれが市内の大会の一回戦でも、だ。

アメリカでは映画でみられるように、地元の高校や大学のスポーツ応援は少なからず応援団が存在しているはずだし、そのためにどんなに小さな学校でも体育施設に応援席が完備しているようだ。
知人やチームや地元を応援する気持ち」と「応援することでスポーツを楽しむ」ということ自体は、文化的な活動である。授業科目のひとつである「体育」の延長として捉えられる日本のスポーツは、残念ながら文化的なものではないと言えそうだ。

応援することで楽しむ、応援してもらうことで力をもらう、そして「みる」ことから「やる」ことに繋げるという影響力については、巨人にいた松井がよく口にし、現場に応援しに来てくれた子供の「みる」チャンスを潰したくないがために連続出場にこだわっていた。
裾野を広げるための地味ではあるが、強い信念であり、プロ意識だと言える。

◆2◆ 試合結果

バスケブログ仲間の日記を覗くとチームのスタンス・方向性を嘆くケースが見受けられる。

思い起こすと勝ちに行くチームを作るのか、バスケを楽しむチームとするのか、大学で体育会ながら自分らの代になった時に議論があった。結果、勝ちに行く派のゴリ押しとなったが、実はギクシャクした関係が卒業後までひきずられた気もする・・・
ちなみにわたしはチームのまとまりなくして始まらないと考え、どちらにも強く賛成しなかった気がする。

そして、中学・高校にみられる勝利至上主義的な顧問の方針に従うのみの部活。行く果てには体罰までいってしまう訳だが、誰のための試合なのだろうか?そんな中で「やる」スポーツを楽しめるのだろうか?はなはだ疑問であるし、卒業を機会にその競技を離れてしまう結果を招いてはいないだろうか。楽しむべきスポーツであるならば、指導者が子供から競技を奪う権利はないのである。

試合には結果は付き物なのはわかるが、前回分類したように「やる」なかにも、
 ・スタメン
 ・ベンチ入り
 ・補欠

という枠で考えると実際に身に染みて次に生かすべき教訓を見つけるのは「スタメン」あるいはベンチの中でも交代してプレーした者だけだ。変な意味ではなく、コートの中で戦うのはバスケであれば5人だけであり、敵との間合いや迫力を感じたり、他人にわからないミスを知る(隠す)のもコートに立つことで得られる貴重な体験なのである。

スポーツを「やる」上では、こういった感覚こそが試合をすることでの経験・成果・結果なのではないだろうか。

スポーツの楽しみ方(その三)へつづく

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2006年7月15日 (土)

バスケットボール界の今後の展開~スポーツの楽しみ方

スポーツクラブの必要性を説く前に、一歩引いて「スポーツの楽しみ方」について分析しておこうと思う。

これまで、「みる」「やる」だけで分けてきたが、もう少し掘り下げてみる。

スポーツを「みる」とは『応援すること』であり、
 ・現地会場で観戦
 ・ネットで観戦したり書き込みをしたり
 ・テレビ・ビデオ・DVD観戦
に分けられると思う。

やる」ことに焦点を当てていくと『環境』がキーワードになる。
「やる」人をとりまく環境として
 ・チーム
 ・指導者
 ・チームメイト
 ・練習
 ・試合
 ・試合結果
が、あげられる。

もう一つは「ささえる」ことだ。
ささえる」とは、「やる」をサポートする、支援することによって参加しスポーツを楽しむことを意味する。
 ・スポンサー
 ・トレーナー
 ・ドクター
 ・クリニック
 ・専門学校
 ・ベンチ外での応援
 ・チーム運営
 ・「やる」ための場の提供

以上のように分類してみた。※詳細はにまとめてみた。

リストアップしていて、「やる」人以外も結果が出るまでの『プロセスを愉しむ』ことで応援していることだろうと考えた。

バスケットにおいて、スタート(入り口)はミニバスケットというのが多い。
子供が「やる」ことに始まり、親が子供の練習・試合を見ることで応援し「みる」ようになっていく。
クリニックなどのターゲットがミニバスケットの場合が多いのも、先のつながりを期待してこそだと思う。つまり、お金を出して自チームの試合を応援しに来て欲しいのである。

bjリーグはふれあいの場を作っているので、子供は地元のチームに興味を持ち始めていることと思います。

では、ミニバスケットと学生チーム企業チームの接点はあるでしょうか?
今はかなり薄い。いろんな意味で薄いはずです。
進路という人生設計に関わる領域だとイメージして自分との関連性を小学生自身が認知するのは難しいからです。

いろんな形での愉しみ方がある訳だが、次回は以下3点をポイントに据えて、更に詳しく見ていこうと思う。

 ●現地会場で観戦
 ●試合結果
 ●「やる」ための場の提供

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2006年7月10日 (月)

バスケットボール界の現状(2)~ファンの創造(その三)

いかに中間層を「みる」バスケに誘い込むかの私案を述べたい。

 ※中間層とは[中学以上の現役プレーヤー]と[バスケ未経験のスポーツ好きな社会人]とする

これまでバスケットあるいはスポーツ観戦に興味のなかった層が口にするのは、

・ルールが難しいから、見てもわからない

といった声も多いようです。実際はいくつかのケースに分けられます。

<1>観たこともないが観なくて済むための口実
<2>実際に見て審判のジェスチャーが理解しづらい
<3>もっと観たいけどルール理解を深めないと楽しめない

我々がバスケットボールに興味の無い人を観戦に引き込むためにターゲットとするのは、まず最初にあるパターン<1>だ。いわゆるズブの素人層である。

いかに凄いかを口で説明しても伝わりません。例えば
「野球やサッカーみたいに得点が入るのをジッと待つ必要はなくて
1分に1度の割合で得点するシーンを見る度にスカッとするよ」
といったような誘い文句を誰もが持っていなくてはならないでしょう。
専門用語を言えば言う程、逆効果になってしまうのです。

<2>
次に会場に足を運んでもらえたならば、ルールの簡単な解説をしている資料を配布して欲しい。これはリーグ側の仕事だ。事前にネットでダウンロードして入手することも苦ではないが、やはり現場に行って手に入るのがミソだ。
審判のジェスチャーと照らし合わせて見てもらう「マイ・ルールブック」になり、次の試合にも持って来るという応援グッズとして携帯できる形がよいと考える。

<3>
もし、突き詰めてルールの理解を深めたい向きならば、「ルール理解スクール」をクリニックの代わりに試合前に開いてはどうか?
コートに入ってもらい、審判のジェスチャーと次のプレーへの入り方などを教えてもらうコミュニケーションの場の創出でもある。
選手や審判などからレクチャしてもらえば、真剣に聞いてもらえそうだし、興味の度合いも深まるに違いない。アメリカと違い誰もがバスケットに親しんでいる訳ではないのだから、この位の過保護さは必要だろう。

 □簡単なルールの解説のアィディア
  pg-kさんのブログ【pg-kのbjリーグ観戦記】より
  「まずはこれを覚えよう! 」(2006.06.05)
  
  

バスケ観戦に引き込んだ次は、「みる」バスケの楽しみ方をうまく表現し、伝えることが大切になっていく。

野球観戦が日本に適す訳は武蔵と小次郎しかり、1対1で対峙して闘うことが讃えられてきた点があげられる。K1人気が何故なのかもわかると思うが、その最たるものは国技:相撲だ。民族性としてピッチャーとバッターの対決をじっくり見るのが好きだから、娯楽の一つとして野球が楽しまれてきたのである。

そこで、バスケの1on1の見方を整理し、何がどう凄いのかをビジュアルで示すのはどうだろう!
ステップ/ドリブル/フェイク/シュート】といった分野を区切って解説すべきではないだろうか。

こういったアプローチが民族性に訴え、受け入れてもらう道を切り開くのだ。

「みる」バスケに誘い込むためのツールはこんな感じだ。

そして最後のステップは「やる」バスケの入り口として体験型のコミュニケーションの場を提供したい。
誰でも参加できる「シューティングクリニック」だ!

バスケを「やる」ことでバスケの楽しさを知ってもらうためにも、リングにボールを入れる実体験をしてもらいたい。
サッカーのような豪快さがないバスケットのシュートの魅力が、実はダンクではなく「華麗さ」にあり、芸術性の高さであることをアピールしたい。
シューティング系の競技で唯一撃つ瞬間にパワーではなく、しなやかさを必要とされることを味わって欲しい。その感覚を堪能してもらえればしめたものではないだろうか?

第三弾は、「バスケットボール界の今後の展開」と題し、クラブチームの形態の必要性について迫っていきたい。

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2006年7月 7日 (金)

バスケットボール界の現状(2)~ファンの創造(その二)

◆「みる」バスケへの誘導とは?

前回触れたように、「やる」バスケに興じている層を「みる」バスケに引き込んでいないことが『コアファン層しか集まらないバスケ大会』と評されるのではないでしょうか?
Jリーグやbjリーグのように、お気に入りの選手のジャージを着たり、地元開催の試合にこぞって出掛けるといった風習・文化として根付くまでいっていない気がします。

読売新聞(2006年 3/2)によるアンケートにおいて、プロ野球団への要望で(重複回答OKながら)一番多かったのが「握手会や野球教室などのふれあいの場を増やして欲しい」といった項目が27.9%と目立ちました。
野球教室は子供相手が主です。プロ野球選手は引退してからもアマチュアに教えてはならないというルールが少しづつ緩和されつつある中で、一般ファンからの「教えて欲しい」という潜在ニーズもあるハズです。バスケにおいても同様だと考えられます。

観にきて欲しいと願う側が、「やる」だけの層(ミニバスを含めた現役プレーヤー)を、「みる」層(チケットを買って観戦するファン)に引き込むためには直接のコミュニケーションが大切であり、逆方向に向いてしまった「やる」と「みる」のベクトルの方向を少しでも近づける努力が今まで以上に必要とされるのではないでしょうか。

◇上達指導に特化したクリニックの開始

最近は、岡山さんや、キコユカ・クリニック(参河紀久子さん&原田裕花さん)、JOMOなどなどが中学校やクラブチームなどの個別チームの強化目標のクリニックを始めるようになっており、その効果に期待したい。

またbjリーグ:埼玉ブロンコスは、「やる」バスケをミニバスケットに限定せずに、地元の小学校や中学校の授業の一環としてのバスケットボール指導を行い、バスケットに興味の無い層に対して「やる」バスケを教えながらも、「みる」バスケとしての接点を積極的に作り始めます。
これは初等教育においてポートボールが排除された恩恵の一例であり、バスケットボールにおけるチャンスとも言えます。

◆みるバスケ・カテゴリの見えない高い垣根

サッカーのように日本協会がビーチサッカーやフットサルまで範囲をもっているのに対し、バスケット界では「競技バスケ」と「ストリートバスケット」、あるいは「bjリーグ」と「新しいプロリーグ」などいろんなジャンルが対抗乱立し、ピラミッドの構造にはほど遠いようです。

このことによって、「みる」バスケットファンは分化されているのが現状です。
あっちのリーグ、こっちのリーグ、床の上、コンクリートの上といった区別がされています。
結果的にバスケット界の「みる」バスケ人口が見えづらくなっていて、バスケットは人気が無くマイナーだという一般的な評価を呼ぶ風潮をわざわざバスケット界の中で築き上げているのです。バスケ好き自らが後進の道を閉ざし続けている訳です。
これでいいのでしょうか?

この垣根を取っ払うべく動き出した青木康平選手(東京アパッチ)のSPIRITに是非触れて欲しい!

  青木康平選手のコラム「RETURN TO THE STREETZ
  

新しいプロリーグもスタジアム興行を前提とし、「みる」ことに重点を置いていこうとしていますが、所属チームが変わらずにあたかもリーグ名称変更のようにさえ受け取られかねない興行において「みる」ファン数が増えるとは到底考えづらい。

演歌歌手の大御所:五木ひろしが、ファンとのふれあいを大切にしたことで、オリコン総合シングルチャート(2006年 5/1)にて初登場9位と、21年振りのトップ10入りを果たしたそうです。自分の事務所を立ち上げてから初の快挙とのことで、とても参考になるのではないでしょうか?

 ○最年長記録を更新 五木ひろしのヒットを支えたもの
  

ただし、エンターティメントにおける大スターは握手・サインだけでいいが、バスケットはスポーツ界の大御所ではない。そのことを胸で受け止めた上でbjリーグ、新プロリーグの運営サイドはバスケを【観るスポーツ】として認知してもらえるように観客集めの方法を模索・工夫・実施しなければならないのではないでしょうか。

次回は、観客集めの私案をいくつか提示してみたいと思う。

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2006年7月 6日 (木)

北海道滝川市に米「バスケットボール殿堂館」がやってくる!

「バスケ・ドリーム・ミュージアム in TAKIKAWA」

□期間
 7月21日(金)から30日(日)

バスケットボール発祥の地である米国マサチューセッツ州スプリングフィールド市
にあるネイスミス記念バスケットボール殿堂館所蔵の展示物が、姉妹都市である滝川市に日本初上陸!
 Naismith Memorial Baskettball Hall of Fame http://hoophall.com/

米国外での展示は始めてとのことで、7日に展示物が決定されるそうです。

 【展示予定】
 ・バスケットボールの歴史紹介
 ・NBAの優勝トロフィー
 ・マイケル・ジョーダンのドリームチーム着用ユニフォーム
 ・NBA30チームの展示
 ・体験コーナー

そしてなんと、ハーレム・グローブ・トロッターズのメンバー3名が
このためだけに来日し、クリニック&エキシビションを行います。

詳細: 7/10以降 http://www.msknet.ne.jp/tiea/bdm/ にてお知らせ

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2006年7月 5日 (水)

バスケットボール界の現状(2)~ファンの創造

第二弾は、「ファンの創造」と題し、バスケファンを作るべく、バスケット界(特に日本協会傘下の組織・リーグ)における普及活動の現状から、新しいファンを呼ぶのに足りないと思われる分野を検証する。

◆バスケ界に必要なファンとは?

バスケット界が必要とするのはチケットを買って観に来るファンである。

bjリーグの入場者数は、チケットを購入した実入場者数とのことで、MLBやNBAでは当たり前のことだが、一方JBLは日本の企業スポーツの勇:プロ野球が入場者数を長年水増し発表をしてきた悪しきスポーツ文化をそのまま引き継いでおり、不透明な入場者数発表となっている。
同じ会社の同僚による応援もうれしいが、不特定多数の応援を受けた方がモチベーションアップに繋がり、そのことで観客に感動も与えられる。その観客がまたお金を出して観に来たいという強い思いを抱くことで真のファンになっていくと考えたい。

 [参考] 地域密着型で成功しているJリーグの例 
  過去記事:「地域密着型スポーツクラブへの道」ヴァンフォーレ甲府

◆ファンを増やしたい側の活動

バスケット界では、クリニックと称し、主にミニバスケットをやっている子供達に基本プレーを教えるといったことで将来の金の卵を作るべく、ふれあいの場を作っている。

しかしながら、クリニック後に無料で見れる試合以降に、「このチームが好きだから試合を観たい!」といった展開が本来はあるべきなのだろうが、年に1度あるかないかの興行で特定のチームや選手に憧れて個人的にファンになるケースは少ないように見える。

つまり、その場限りの関係で、見方によってはどれも同じような内容のクリニックを受けることすら、1年で腕前をぐんぐん上げていくミニバスをやっている特に高学年の子供達にとって待ち遠しい場ではなくなっている。
それは、たいていのクリニックがバスケを始めて1~3年くらいのレベルに合わせたものと思われ、いくつかのクリニックを受けた子供は「飽きる」といった状況に陥っているケースがあり得るからだ。

よって、クリニックを受ければ無料で観戦できる特典も魅力あるものにならない・・・。

ファンになってもらわなければ、後にお金を払って試合を観に行く層に発展する可能性は低い。これが、バスケ観戦ファンの実情ではないだろうか・・・。

また当然のことながら、NBAの映像を見たりすることで、比較の対象になっているのも事実である。何故、日本トップリーグを夢の対象として見れず、NBAにのみ魅力を感じるのかについては別途検証したい。

◇ファンとして空虚な中間層 [図解] 
 「やる」バスケと「みる」バスケの間を埋める中間層が膨れている。
 逆にファンとして取り込める可能性を秘めるのが中間層であり、
 中間層を【いかにバスケファンとして取り込むか】がバスケ人気高揚の鍵を握る!
 ※中間層とは、中学以上の現役プレーヤーと、バスケ未経験のスポーツ好きな社会人とする。

次回は、中間層をバスケファンとして取り込むための改善策をいくつかの事例と対比して提案していこうと思う。

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2006年7月 4日 (火)

バスケットボール界の現状(1)~ピラミッド構造(その二)

世界バスケの応援をしたいと思えども、1勝6敗という結果を持ち帰る代表チームの記者会見(6日)まで黙っていられない。月めくりのカレンダーだとあと1枚めくるだけで大会が始まるのだから。巷で、世界バスケの話題は出ているかな・・・?

さて、前回指摘したピラミッド構造について、現時点では「絵に描いた餅」であるような気がするが・・・「エンデバー21」の例を紹介する。

 ◆日本バスケットボール界 組織図
  http://www.jabba-net.com/jabba/data/other/basket.html

 ◆一貫指導システム(教会内組織図)
  http://www.jabba-net.com/jabba/data/other/endeavor.html

サッカーでは、ミニバスに相当する年代では小さな地域でも各学年毎に大会が組まれ、中学以上では(学校対抗とは別に、クラブチームの大会だが)「アンダー○○」という世界共通のカテゴリーの大会が組まれる。

全国大会まで繋がっていて、優勝すれば国際大会にも行ける仕組みとなっているから、驚きだ。すぐ目の前の大会が世界に繋がる環境はわかりやすい。

※中田英寿も小学3年で大きな大会に出たとかで、国外に行った経験をしたと読んだ気がする。

少年期に日本代表として諸外国の同年代のレベルを知るのはとてつもなく貴重なものとなるはずだ。今年初めて声が掛かった「Jr.NBA」はそういう道の一つと言えそうだ。

 ◆日本サッカー協会サイト内:国内サッカー
  http://www.jfa.or.jp/domestic/

  フットサルや、ビーチサッカーや、シニアの大会まで
  協会サイトで管理している様子がわかる。
  少々バスケとは勝手が違う気がする・・・

 ◇Jr.NBA
  http://www.nba.com/japan/060622_jrNBA_release.html
  

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2006年7月 3日 (月)

バスケットボール界の現状(1)~ピラミッド構造

バスケットボールの普及について、いろいろと調べ、考えてきた。

プロ化の道は、これから地を固める段階であり、プロ論議については一旦触れずに現状のバスケットボール界を取り囲む環境について、自分なりにまとめていこうと思う。

理解しやすいように、いくつかの視点で現状についてセグメント化していこうと思う。

何回かに分けて書き進めようと思う。今回は、堅固なピラミッド構造を古くから作り上げてきたたサッカー界に対比してバスケットボール界を見てみる。

◆あるようでないピラミッド構造

各リーグが乱立状態であり、確かに実業団リーグから日本リーグにあがる道もあり、日本リーグからJBLに上がる道もある。そういう意味では、【トップリーグ】という位置付けが無いことはないが、わかりづらく、それを目指す道筋を小学生もわかるように提示できていないように思う。

「日本トップリーグ機構」の会長:森喜朗さんは、なんとバスケットボール経験者だそうだ。「日本トップリーグ機構」とは、10くらいの団体球技のトップリーグが力を合わせて、それぞれの観客動員を増やそうといった集まりで、去年の5月に発足しているが、具体的にクロスオーバーで観客を増やしている実績があるのか、よくわからない。
わかりやすく言うと、バレーボールを観に行ったら、バスケの試合の割引チケットが貰えるとかいったような考え方のようだ。間違ってはいないと思うが、そのチケット1枚の効果がどれだけのものなのかはわかりづらい・・・

バスケットのトップリーグはJBL・WJBLとされているが、観客動員はbjリーグに劣るハズである。

バスケットボール人口は、日本で野球・サッカーと同等レベルと言われているが、そういった現役のバスケット・プレーヤーがトップリーグにあまり興味が無いのである。

理由は、いくつか考えられる。

 ●企業スポーツの色が濃過ぎる
  学生からリーグ入りできる人数が極めて少なく、目標として設定しづらい。
  結果、プレーヤーが憧れてチーム入りを目指す状況になりづらい。

 ●入場料の割高感が強い
  趣向ないゲーム進行をただ観るだけのチケット代としては高価な印象を与える。
  憧れの的になりづらいため、知名度の高いチーム、選手が一部に限られ
  余計にチケットの割高感が強くなる。

 ●チーム力が拮抗しない
  いくつかのルール変更で選手の移籍も大きくなってきたが、
  ドラフト制度がある訳でもなく、数チームの強さが際立つことも多く、
  対戦カードに魅力がなくなっている。

こういった状況の中、バスケをやるファンは離れていき、企業色が強いがために新たにバスケットやチームに興味を持つファン層を形成できないでいるように捉える。

賛否両論あるかと思うが、意見を聞いてみたい。

ちなみに、わたしは個人的に古く日本リーグで、日本鋼管、日本鉱業などがあった頃からのファンでありコアなファン層の一人だと自認しているが、試合を観に行っても「中間層」がいない感を強く受ける・・・

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