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2006年7月17日 (月)

オープン・マインド

Open your arms 翼を広げて Jouney

この曲は古いが、メロディの綺麗なバラードで心に残る曲だ。
残念ながら iTMS には置いていない・・・どうしても欲しいのだが。

Open mind というタイトルをつけたが、情報リテラシというか、公開することの大切さについて書き留めておこうと思う。

日本の豊かな食文化の礎を築いた帝国ホテルの元総料理長・村上信夫さん(故人)の半生を描く「人生はフルコース」というNHKドラマを観た。

帝国ホテルに昭和14年に入った信太郎(劇中の主人公名)が、16年には徴兵され、戦後2年して帰国した後に帝国ホテルに戻り、進駐軍のためだけに料理を作り続ける。29年に、フランス留学に行き3年。戻ると新館料理長を任され、北欧で視察したバイキング形式でフランス料理を出すように指示される。(おそらく日本で最初と思われる)バイキング形式が好評を得たところで、「きょうの料理」へのレギュラ出演を打診される。

当時まだ一般には手の入らない食材を戦前から手にして帝国ホテルで料理していた信太郎にとって、日本全国どこでも手に入る食材を使ってのフランス料理(と言ってもハンバーグやら、ポテトグラタンやら・・・)のノウハウを紹介したことで、全国の視聴者から感謝の手紙が届くようになった。

手紙の内容に感動し、20年近い修行で会得した技術や「レシピ」を公開することに疑問を抱いていた信太郎だったが、公開することでフランス料理の普及に手応えを覚えるようになる。

新館料理長として、それまでコックは個人が味・技術を工夫し覚えていくという調理場の常識を変え、新館ではレシピ通りに作るように自分のレシピをノートに書き連ね、その通りに誰もが作れるようになるように指示をだした。料理人本来の使命である「おいしい料理を作り、一人でも多くの人を幸せにする」ことを全うするためだと説明する。
そのためには個人だけで技術を隠しもっても意味がなく、より広く公開するべきだとした。

そしてまた、部下を殴ることを禁止し、暴力におびえてせっかく志した料理のをあきらめることをさせてはいけないと唱えた。

開いた心で、技術を共有し、根本的な普及を願う姿は、例えばbjリーグの「週刊バスケットボール教室」ではないだろうか?
手先のアップ映像で、シュートやドリブルの基本からちょっとした応用まで解説をしている。これまで無料で、これだけ詳細な指導を映像で見せる場はなかったのではないだろうか?
実地で見せてもらうのもいいが、アップや、スローというのは非常にいい教材だと思う。

オープン・マインドがあれば、どこまで公開できて、どこから先は個人の鍛錬や工夫を要するものなのかを自ずと取捨選択できるはずである。

これは、指導者の情報共有についても言える。
随分前にアメリカの有名なNCAAコーチは、自分で築き上げた戦術を詳しく解説する本を出しているではないか!

基本的なことのクリニックを10歳前後の初心者にレクチャすることも大事だろう。しかし、本気で底辺拡大を目指すならば中級者や指導者に有益な技術指導がいかに重要なのか、またどうすれば全国に普及しやすくなり、そしていかにしてバスケを文化として定着させられるかのケーススタディとして、フランス料理の普及をみた。

とてもとても参考になるのではないだろうか?

心を開き、高いレベルまで技術共有すべきであり、エンデバーといったトップクラスのみの教育による全日本の強化だけを謳うようでは、実際に全国的に裾野からのレベルアップは望めないのである。根本的な見直しが必要ではないだろうか?

村上さんのことばに

「美味しい料理は永遠に絶えない人生の悦びである」

というのがあるそうです。

「楽しいバスケは永遠に絶えない人生の悦びである」

と頂きたいと思う。

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