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2006年8月10日 (木)

「企業スポーツ」から「プロスポーツ」へ(その2)

長期夏休みを頂き、9日ぶりの<つづき>をアップします。

これまでの流れは、右下のカテゴリ「総合型地域スポーツクラブへの道」にまとめた。

前回は同タイトルにて、企業スポーツについてまとめたが、今回はプロスポーツについてまとめようと思う。

プロスポーツへの道

アマチュアとプロの違いは、古くは1920年のアントワープ・オリンピック予選大会のマラソンで上位5人が失格になるという事件が始まりで、人力車夫・新聞配達、郵便配達、魚売りといった「脚力もしくは体力を職業とせる者」という理由でした。要するに、足を使って、お金を得ているというものでした。
<玉木正之さん著 [スポーツ解体新書] より>

日本では、戦後読売新聞社が(のちの)巨人軍を形成してアメリカメジャーリーグと戦わせたが、このときに参加した日本プレーヤー(三原・水原という後の巨人の名監督)はアマチュア組織(六大学野球OB会)から除名された。ここから、野球界でのアマとプロの隔たりが始まり、近年ようやく少しづつ雪解けの様相を呈してきた。
いいタイミングでゴールデンゴールズは立ち上がったと言える。

オリンピックで日本の活躍が少なくなったのは、選手育成を企業にまかせっきりだったからと言えそうだ。
ところが、メダル獲得者にはJOCから結構な金額のオリンピック報奨金を与えている。多額のお金を手にする意味では、もはや純粋なアマチュアと言えないのかも知れない。
逆に、JOCに肖像権管理を委任せずにトップアスリートがプロへの道を辿っているのは、いい傾向なのかも知れない。

バスケのプロリーグ

バスケ界では、企業スポーツとしてのトップリーグ(JBL)とプロスポーツ(bj)は、ともに実力の世界であり狭き門だ。
bjは2~3億円/年の運営費を必要とし、JBLスーパーリーグも1~2億円/年は支出しているとのこと。
バスケを「やる」ためのリーグ入りも大変だが、「ささえる」側も大変だ。

また、JBLを引退した選手をbjへの引き抜きを希望するbjファンの声もあるが、優良企業に籍を置き続けることで安定が約束されているがため、今は選手がbjに魅力を見出しづらいのは明白である。ただし、JBLでプロ化の話を進めるにあたり、その優位なセカンドキャリアを断たれることがプロ化への壁となっていたようで、来期以降の選手の動きには注目したい。

地域密着することでの成功

MLBは、地方都市を本拠として300のマイナーチームを設け、地域に密着して活動しているし、地元ファンが地元チームを応援するという構図が形成されている。

7月25日に佐々木主浩さんが古巣マリナーズの始球式に出て「あんなに暖かい歓声をもらうと、やっぱりアメリカはいいな、と思いましたね」というコメントを残したようです。
この発言には、MLBを経験したプレーヤーのみが知るファンとのふれあいの意味を見た気がします。

 MLBでサインが貰える場所・時間を佐々木さんがフジテレビ「MLB主義」(8/15)で披露していました。

「興行」とされるプロスポーツにおいて、日本プロ野球では人気がでても親会社の企業利益となり、一般市民のスポーツ環境改善につながらない。そういった一般のスポーツ環境改善のために重い腰を上げたのが当時文部省で、誰もが楽しめる【地域総合スポーツクラブ】を提唱した。

 平成12年度「スポーツ振興基本計画」→日本体育協会の取り組み
 

新潟ではアルビレックスが、Jリーグの地域密着マインドを引き継ぎ、次はプロ野球クラブを立ち上げるようだ。

仙台でも、Jリーグ:VEGARLTA と bjリーグ:86ERS が共存し、地域密着に向かっている。

おまけ

企業スポーツとプロスポーツの対比は、スポーツライター:二宮清純さんのサイトにて、この8月5日から始まったbjリーグ:河内敏光コミッショナーとの対談の中で、このブログで取り上げたのと同様の視点・キーワードで展開しているので是非目を通して頂きたい。
 河内敏光(bjリーグコミッショナー)<前編>「アリーナはエンターテインメント空間!」

「プロ」に着目して書いた過去記事を、本ブログ[新館]および[本館]より抜粋し、以下に列記しておく。

 プロ化競技の脅威・・・

 バスケ好きを呼ぶbjリーグ

 プロだからできる!

 田臥コールアップに必要なことの検証

 bjリーグのスポーツ・エンタテインメント性の検証(その2)

 bjリーグのスポーツ・エンタテインメント性の検証 ~スポーツ報道のあり方に思ふ(その3の2)

 プロ意識が取り壊す壁
 

次回からは、地域総合スポーツクラブのもたらすものについて、見ていきたいと思う。

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