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2009年8月26日 (水)

ジュニア育成

昨日はオンザコートルールに絡むビッグマンの確立が全日本強化に繋がるとし、ビッグマンに必要な【ハートと体幹】のうち、ハートはジュニアから鍛えないとならない、と結んだ。

小永吉さんのABC前のブログ「北京オリンピックの宿題」にて、アン・ドノバンさんから重要な指摘があったと記されている。

ドノバンさんはかつて日本でプレーしており、北京五輪米女子HCとして優勝報告で古巣:シャンソン化粧品に今年の2月に訪れたそうで、その時のインタビューとのこと。

日本をバスケ界の構造を知る彼女の提案は、重要だ。

ジュニア・プログラムをしっかりとすること。そうすれば、限られた素材の中でも、身長とか体格をクリアして伸ばしていける部分はあります

ハートの部分ではないが、やはり時期のターニングポイントとしてジュニア世代を指していた。

言われてみると、NBAではJr.NBAプログラムを2006年から始めている。

また、bjリーグでも「bjリーグ カップ」としてジュニアバスケットボール大会を開催している。

ジュニアは、中学2年までのカテゴリで、一回見れば真似して同じことが出来てしまうというゴールデンエイジの時期を若干過ぎてはいるが重要な時期には変わりがありません。

この時期に何を仕込むべきかの情報共有策を"全日本の強化策の一環として"実現して欲しいところだ。




ドノバンさんのインタビューでは、アメリカ代表チームのコーチシステムを紹介している。

ヘッドがいて、アシスタントが4人下につく。ヘッドが4年任期で交代するがアシスタントから昇格するという方式だ。

技術や指導法の基本部分を継承することに重点を置いていくということだろう。

五輪で金を逃したアメリカが編み出した重要な方針ではないだろうか。

これを真似ることは簡単だと思うが・・・

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オンザコートの弊害(その2) ~ 本当の強化とは

オンザコートに端を発して思い巡らし、全日本男子の強化策に話を転じてみる。

竹内兄弟がオンザコートルールの上でそれぞれのチーム事情により異なるポジションを担い、3番寄りにプレーしている譲次の今回の全日本でのプレーを見てインサイドが弱いなぁという印象を持ったし、5番寄りにプレーしている公輔はstatsを残している通りポジションが板に付いているという印象だった。
2年前の世界選手権の頃とは、それぞれが目指すスタイルが明らかに変わったようだ。

Lakersがバイナムを育てたいながらも、実際は foul trouble 時や IL入り 時にはガソルが5番の穴を起用に埋めてしまうという形を成就しなければ優勝は出来なかっただろうと言えるように、4番の<素材>と<頑張り>が鍵を握るのかも知れない。

あの線の細いガソルが、いかに敵5番を守り、攻めたのかを学ぶべきではないだろうか。

外郭で撃つことも必要だが、それ以外の仕事が4番・5番には課されているのであり、そっちの仕事が勝敗を決めることになるのだ。

  M.Jordanの頃のBullsに、リバウンダとブロッカーがいなければ
  勝てなかっただろうと考えればわかるハズなのに、
  気持ちのどこかでM.Jordanになりたがっているのかも知れない。



そこでふと「日本バスケの4番らしい4番?」を思い浮かべてみる・・・。
記憶を辿ったら、元全日本Captain:陸川さんがでてきた。

なんと譲次は東海大の時に陸川HCで優勝してるじゃないか!?
陸川さんから学ぶべきは、ハートのこもったプレーだが、まぁ口では教えられない分野だ。

ハートのこもったプレーと言えば、古田には見れたなぁ、、、と調べてみると陸川さんと古田は、日体大繋がりではないか。彼らの魂のこもったファイトは、おそらく日体大で築き上げられたのだろう。調べてみると狭い世界だったが、原点を見たり!

精神的支柱と簡単に言うが、彼らのように魂のこもったファイトができるプレーヤーはそのチームに入ってから体現できたのではなく、おそらく自身のキャリアの若い頃から支柱として活躍してきたのだろうから、にわかに出来ることではないと言える。

○今後の全日本男子では誰にその役目を求めるべきか?

  ※女子なら、大神だと衆目一致しているだろう。その後ろに吉田の姿も見える。
   上空には渡嘉敷。いつかアリウープからのダンクを決めるかも知れない。

全日本を考える上で『強化』とひとことで言うが、ガソルや陸川さんを持ち出してみて、やはりジュニアの頃からファイトすることを叩き込まないと、日本がアジアの中で弱い領域(4~5番)は担えない、任せられない、強化できないのではないかという思いが沸いた。

また4~5番は、体格ありきのポジションであり、やれと言われてできるものではない。
そのためには、スポーツ種目を超えたコンバートも必要だろう。
槍投げの村上くんだって野球でピッチャーやっていたのを見初められ、銅メダルだ。

そういった土壌を作ることが結果的には全日本を背負うプレーヤーを育てることになる。
子供のやりたい競技、子供の体格や技能レベルが向いている競技を見つけてあげることがその子のためになり、各競技の全日本選手となり得る。

同様に、子供が自ら複数の競技を試すことができる環境も必要だろう。例えば、複数競技に携わることができる総合型クラブチームの創設には国がお金を投じて推進すべきではないだろうか。

全日本強化を語るなら個ではなく、組織の力や環境の整備・強化が必要ではなかろうか。
個人と競技種目のマッチングをしてあげる目、それは言わばプレーヤーのポジションを見極める目と同じであるが、この目を養うことがジュニア指導者にも本当は必要とされるのである。

視点を広げ過ぎたが、オンザコートルールに絡むビッグマンの確立がどうやら全日本強化に大きく影響を与えそうだと結びたい。

そう捉えると、ビッグマンが鍛えるべきは【ハートと体幹】だし、オンザコートルールが奪ったものは"それら"なのかも知れない。

 ◇強化策(案)!
  岡山さん、北原さん、陸川さん、石橋、古田などなど
  日本らしいビッグマンによるビッグマンキャンプの継続的開催。

(おわり)

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2009年8月25日 (火)

オンザコートの弊害 (その1)

コメントを入れるだけのつもりだったがどんどん長くなってしまい、久し振りにこちらにアップする。

以前も三上さんブログに呼応して書いたことがあるが、
http://kawashiman.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_772a.html

今回は「良し悪し…」に呼応して書く。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ba-sketch0911/article/95

全日本に繋げる国内リーグでのルール考察ということで、こういう見方もあるということで読んで頂きたい。(今回はbjには触れない、決して全日本の芽が無いとかの理由ではなく、話が複雑になるのを避けるためだ)

古くから事ある毎に論議を呼ぶオンザコートルールの導入・変更。

今回の三上さんが疑問に思ったキッカケとなった古田選手は彼のキャリアでずっとセンターポジションだったろうから、オンザコート制限数が変わっても、センターとして基本的にやるべきことはそんなに違いはないだろうと推測される。

ところが、どうやらオンザコート制限を設けることが、チーム内でのポジション争いや試合でのマッチアップなどでの競争力低下に繋がると JBL, WJBL, bj の日本人選手から指摘の声が出ていたらしい。
そうとなると、それが全てだと受け止めた方がこの問題の答えを出す正しい道が見えるように思われる。

何故なら、何ごとも制限を加えれば、どこかにしわ寄せが生じることは自明だから。

例えばオンザコート数が減らされると、あるチームでは3番がやむを得ず4番にコンバートされるが、全く異なるプレーを要求される上にチーム内に競う選手がおらず、練習でも試合でも空回りが多くなるかも知れない。
そしてそのチームでは空いた3番の穴を2番が埋めなければならないかも知れない。
となると、単純にチームのサイズダウンともなる。そうなるとしたら明らかにルールの弊害だ。
(その1: おわり)

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